レミーのおいしいレストラン、テンポのよい心温まるおとぎ話

原題はRatatouille : Rat-a-too-ee(ラタトゥーユ)。南フランスの家庭で振舞われる野菜料理です。ラタトゥーユとラット(ネズミ)を掛けているんですね。この原題は物語の核心をついている代わりに内容を連想出来ません。逆に邦題は物語の展開を期待させる秀逸なネーミングですが、題名に隠されたメッセージを見逃してしまう可能性があります。両方の題名を見比べて、初めて観客は納得するのではないでしょうか。

それにしても、ヒロインのコレットの容姿が、Mr.インクレディブルのママ、森のリトルギャングのおばさん会長クラディスと瓜二つなのはどうにかならないのでしょうか。しかも、性格は可愛さの欠片も無いツンツン。レミーが愛嬌を振りまいて楽しませてくれる分、彼女の存在感が薄くなってしまいがちです。この作品、笑いどころは少々少ないものの、展開もテンポよくて、素直に楽しめる作品だと思います。家族でご一緒にご覧下さい。

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