ビデ倫強制捜査、規制の基準とは

先日、自主審査機関最大手の「日本ビデオ倫理協会」(通称ビデ倫)が警視庁の強制捜査を受けました。倫理協会自身が摘発されたのは何故か?問題は協会の審査基準を緩めた事にあるようです。

ビデ倫強制捜査 「規制緩和」で警察と対立 (asahi.com)

ビデ倫が数年前から、大きな「規制緩和」に踏み切った。04年秋には画像処理しなければならない対象範囲を小さくしたり、モザイク状の処理だけではなくぼやかす程度の処理でも容認。昨年夏にはヘアなどの露出を解禁した。

なぜか。関係者の一人は「他の審査機関と比べて基準が厳しく、制作会社から『売れない』と圧力があった」と当時の事情を証言する。

レンタルビデオ店が登場した80年代以降、審査はビデ倫の独占状態だったが、近年は基準の緩い新興機関が10近く登場し、勢力を拡大。ネットの動画配信 でより過激な作品を入手できるようになったこともあり、会員の制作会社の一部からは「このままでは倒産する」といった悲鳴があがったという。

規制を自ら緩めた背景には、より過激なものを求める消費者、そして他団体との競争が関係していたようです。今まで通りの規制を施せば法律的には安心できる商品となります。しかし、それでは誰も購入してくれません。他にもっと過激な欲求を満たしてくれるソフトが増えたからです。この相反する二つのバランスを保つのは非常に難しいことです。いっそ、モザイクを撤廃して、海外のように販売規制を厳格化してみたらどうでしょうか。

また、厄介な事に、警視庁側は今年から規制を強める方向に動いています。同人誌で逮捕者が出たのは記憶に新しいところ。アメリカ年次要求の布石でもあるのでしょうか。今まで通り、摘発基準が性器露出の有無だけで済めばいいですが、近い将来、表現内容にまで及ぶ危険性が十分にあります。 成人が出演しているにも関わらず、顔が幼い、背が低い、発育が悪いと言うだけで処罰されるかもしれません。

国際基準を鵜呑みにせず、自国文化風俗を鑑み、どう折り合いをつけていくか、もっと考えて欲しいものですね。