訃報:グイン・サーガの栗本薫、膵臓がんのため死去

2009年5月26日19時18分、作家の栗本薫氏が膵臓がんのため死去されました。享年56歳。

作家、栗本薫さんが死去 (MSN産経ニュース)

栗本氏は、2009年4月よりNHK BS2とBiglobe アニメワンで放送されている、グイン・サーガの作者です。1977年に群像新人文学賞評論部門、翌年の1978年に江戸川乱歩賞を、当時最年少の25歳で受賞。中島梓(なかじま あずさ)名義で評論家としても活躍し、今日までの30年間で400冊近い作品を発表した速筆作家として知られていました。

グイン・サーガ (アニメ公式)

グイン・サーガは1979年9月の第1巻を皮切りに、平均2~3ヶ月に1冊のハイペースで続編を刊行。2009年5月現在までに、正伝が126巻、外伝が21巻あります。1冊の厚みは300ページ程。発行部数は正伝125巻の時点で累計3000万部を突破。ギネスにこそ登録されていませんが、一人の作家が執筆した作品としては世界最長の物語と言われています。

この物語は、全ての記憶を失った豹頭の戦士グインが、旅で出会った仲間たちと織り成す大叙事詩です。当初予定していた100巻を大幅に超えてしまったものの、最終巻として「豹頭王の花嫁」と言うタイトルが予告されていました。しかし、志半ばにして栗本氏が亡くなられてしまった為、永遠の未完作品となってしまいました。

未だ見えぬ夢の終わりはどこにあったのでしょう。最早、誰にも分かりません。それでも、孤高の王は皆さんの記憶の中で歩き続けるでしょう。全てはヤーンの導きの元に…。