「Irrlicht」タグアーカイブ

IrrlichtML 1.5を公開しました

2008年12月15日に公開されたIrrlicht 1.5を元に、日本語環境で使いやすいようにしたIrrlichtML 1.5を本日公開しました。

IrrlichtML 1.5の実行画面

今バージョンでは、EditBoxのMultiLine(複数行)とWordWrap(折り返し)に対応し、IMEコンポジションウィンドウが適切な位置に表示されるように調整しました。また、残念ではありますが、プリコンパイルDLLのDirectX 8サポートを打ち切りさせていただきます。理由は、私の開発環境がVC2008とDirectX SDK (Aug. -  2008)へ移行してしまったため、DirectX 8でのコンパイルが出来なくなってしまったためです。IrrlichtMLでDirectX 8を使いたい方は、お手数ながら各自で再コンパイルして下さるようお願いします。

JavaとIrrlichtを使って3Dアプリをウェブ配信するためのチュートリアル

Bright Hubと言う総合チュートリアルサイトで、JavaとIrrlichtを使用した3Dアプリケーションのウェブ配信方法が公開されました。

3D on the web with Java and Irrlicht - Getting Started (Bright Hub)

JavaとIrrlichtを使用した3Dアプリケーション

著者はMatthew Casperson氏。IrrlichtのJavaバインディングであるJirrでのプログラミングと、完成したアプリケーションをJavaのオンライン配信システムWebStartを使って公開する方法を詳細に解説しています。どのように配信されるか以下のページからデモを実行してみて下さい。

Jirr -Irrlicht Game Development Tutorials (sourceforge.net)

Java WebStartを使った3Dアプリケーションの配信

Java WebStartは、ダウンロードから実行まで、ほぼ自動で行われるため、ユーザの負担も軽く便利な配信方法です。ブラウザ上で実行出来るJava Applet程の手軽さはありませんが、知っておいて損はないでしょう。

Irrlicht1.5の変更点抜粋、VC6のサポート終了

オープンソースの3DエンジンIrrlichtのバージョン1.5公開に向けて、svnリポジトリにブランチが切られました。更にIrrlicht 1.5 betaとして現在までの成果物がパッケージされました。Irrlicht 1.5正式版は近日公開予定だそうです。

Irrlicht 1.5.beta Download available (sourceforge.net)

今回も多くのアップデートがなされています。目についたものを少し紹介します。

CreateDeviceのパラメータにbool SIrrlichtCreationParameters::IgnoreInput = false;を追加。独自にキー入力を制御したいときに使用。現在はX11環境のみ。Windows環境でも実装されれば、日本語入力のサポート手段として選択肢が広がりそうです。

更にIrrlichtで生成されるメインウィンドウも柔軟性が増しました。Windows環境においてユーザが自由にサイズ変更出来るようになります。関数ひとつで可否を設定可能。サイズ変更可能なときは、最小化ボタンも表示されます。他の作業をするときに最小化出来るようになり嬉しい限りです。

入力面も強化されました。Joystickの入力がサポートされたのです。これでゲームに使用される主な入力デバイス全てが手軽に使えるようになりました。但し、Windows環境下ではWin32 APIであるWindows MultiMedia API(winmm)が採用されているため、DirectInputやXInputよりも負荷が高くレスポンスが悪いかもしれません。

そして、プロジェクトファイル自体にも修正が加わりました。VisualStudioにて_IRR_STATIC_LIB_オプションを使った静的リンクが可能になります。このオプションを使用すれば、実行ファイルを配布する際にIrrlicht.dllを別ファイルとして同梱せずに済みます。

プロジェクトファイル絡みでもうひとつ。VC6のサポートが遂に打ち切られました。これに伴いVC6のプロジェクトファイル(.dsw、.dsp)が取り除かれています。今後は動作検証もされません。Visual Studio 2008のような新しい環境に早めに乗り換えましょう。

以上、Irrlicht 1.5の修正点抜粋でした。

IrrlichtML 1.4.2を公開しました

先日アップデートされたオープンソースの3DエンジンIrrlicht 1.4.2を元に、多言語環境修正パッチを適用したIrrlichtML 1.4.2をリリースしました。

IrrlichtML 1.4.2

変更点は1つ、Freetypeライブラリをバージョン2.3.6から2.3.7にアップグレード。パッチ自体のコードには一切修正を加えておりません。ちなみにXIMプログラミングの知識が皆無ですので、Linux環境では動作未確認です。もし、動かなくなっているようでしたら、ぜひ、パッチの提供をお願いします。

ダウンロードは以下のページから。

IrrlichtML 1.4.2 ダウンロード

Irrlicht 1.4.2の変更点一覧

2008年09月23日、3Dエンジン Irrlicht 1.4.2がリリースされました。変更内容は次のとおり。

  • 透過マテリアルのZバッファ書き込みを統一
  • q3シェーダのテクスチャに関する修正
  • irrAlocatorパッチの適用
  • VC9プロジェクトを追加
  • パーティクルシーンノードにgetEmitterを追加
  • getScreenCoordinatesFrom3DPositionの不具合修正
  • ソフトウェアレンダラの色のちらつきを修正
  • irrMapのルートノードが常に黒くなるのを修正
  • パーティクルノードがコアダンプを吐くことがあるのを修正
  • b3dローダのメモリーリーク修正
  • ジョイントの子ノードの二重レンダリングの回避
  • d3d draw2dimageクリッピングのサポート
  • アニメーションバグの修正
  • OpenGL2.x互換性に関する問題修正
  • .objファイルの読み込み不具合修正
  • Linuxデバイスでのメモリーリークの修正

また、シーンエディタのIrrEditもVer.1.4.2対応版が同時リリースされています。こちらはWindows VistaのAeroに正式対応したそうです。