映画 ネバーランドは現実から幻想の世界への入り口

ジョニー・デップの影のある病的な表情は、いつ見ても惚れ惚れします。ジェームズの空想に現実世界がクロスする映像効果にも魅了されます。ピーターとの出会いのシーンでの二人の掛け合い、ペットの犬とダンスするところ、この2つが特に私のお気に入りです。

ただし、実際のピーターパンの映画ではないので注意が必要です。これはピーターパンのお話が作られるきっかけを描いた作品であり、ピーターパン自体は映画の小道具。メインは作者のジェームズと小さなピーターとの交流のお話です。ピーターの家族に降りかかった不幸から、ジェームズの作った劇中劇を通して、皆が次第に生きる気力を取り戻す様をご覧下さい。

映画 オペラ座の怪人は大胆な翻案が見所か

オペラ座に色彩が蘇る。この冒頭のシーンは息を飲みます。更に終始オペラ調に台詞を歌い、荘厳でテンポのある曲がお話を盛り上げます。原作オペラの雰囲気を大切にしてるのでしょうか。

しかし、歌を盛り込んだことによって、話の流れが緩慢でかなり端折られています。始めからクリスティーヌはファントムにレッスン受けてる状態。要所は押さえてるようですが、昔TVドラマ版で見たような深い心理描写を、せっかくの映画なのだから、もっと取り入れて欲しかったです。とは言うものの、全体的には流れるように見られたので、私としてはお気に入りでした。

ただ、これだけはどうしてもやって欲しくなかった演出があります。それは、ファントムがひた隠しにしていた醜い自分の顔を、長いこと観客に晒けだしていた事。ここはホラー映画のようなグロテスクな直接描写を避け、観客には容姿を想像させるために見せないままでいて欲しかったです。カメラワークでいくらでも演出可能な場面だけに、監督の意図が見えてきません。

更に、もう1つ。これは意図的かもしれないですが英語のイントネーションが変でした。劇調に抑揚をつけて誇張して喋ってるのでしょうか。

とにもかくにも、ファントムの仮面側斜め上から見た顔が渋くて素敵なので、それだけでも見る価値があるかもしれません。