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画像で見るBlender Storeでの物品購入方法

オープンソースの3D統合環境Blenderは、誰もが無償で使える素晴らしいソフトです。しかし、無償とは言えども、提供元のBlender財団の運営には費用が発生します。運営資金は、スポンサー企業及びユーザからの寄付で成り立っています。

そこで、少しでもBlenderの発展に貢献したいと思ったのなら、Blender Storeで教本やDVDを購入してみては如何でしょうか。教本はAmazon.co.jpでも翻訳版や輸入版が購入可能ですが、チュートリアルDVDはここでしか買えません。本記事ではBlender Storeでのアカウント登録方法から注文、支払いまでを画像付で説明します。今回は、2010年公開予定のOpen Movie Project "Durian"のDVDを予約してみることにしました。2009年9月15日までに予約すると、ムービーのエンドクレジットに購入者の名前を載せてもらえます。ぜひ、この機会に購入を検討してみて下さい。

Durian Open Movie DVD

では、Buender Storeのページを開いてみましょう。

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TrueSpace死亡のお知らせ

3D統合環境TrueSpaceは、買収主のMicrosoftの戦略で、最新版の7.6をフリーソフトとして2008年7月にリリースしたばかり。順調にいけばXNAに活用できるかと期待されていました。それが不幸にも、僅か1年足らずで切り捨てられる事になりました。早ければ、2009年5月22日(日本時間23日13時頃)に、サービスの一部が停止されるとのことです。最悪、サイトが閉鎖される恐れがあります。詳細は次のとおり。

TrueSpace、享年25歳 (1984~2009)

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プロも認めるBlender!?ナナオの液晶モニタColorEdgeの説明に使用される

ナナオ(EIZO)から発売される映像制作用途向け高色域モニタColorEdge CG232W。オープンプライスですが実売価格120万円もする超高級品です。そのColorEdgeの商品説明画像に何とオープンソースの3DソフトBlenderの画面が使われていました。

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Autodesk買収劇、Mayaの次はSoftimageか!

2008年10月23日、Autodesk社はAvid Technology社のSoftimage事業部を3500万ドル(32.6億円)で買収すると発表しました。

Autodesk Signs Agreement with Avid Technology to Acquire Softimage (Autodesk via blendernation)

Autodesk, Inc. (NASDAQ: ADSK) and Avid Technology, Inc. (NASDAQ: AVID), announced that they have signed a definitive agreement for Autodesk to acquire substantially all of the assets of Avid’s Softimage business unit for approximately $35 million.

3年前の2005年10月、Autodesk社はMayaを扱っていた3Dソフト大手Alias社を1億8200万ドルで買収したばかり。今回のSoftimage買収が成立すると、3大老舗3Dソフトである3ds MAX、Maya、Softimageの全てがAutodesk社傘下に治められることになります。

これは由々しき事態だと私は思っています。ここまで独占が進んでしまうと競争力が落ち、3Dソフトの発展が鈍ってしまう恐れが出てきます。また、開発陣の再編や流出により開発能力もガクッと低下し、ソフトウェアの品質が悪くなることだってあります。これは、Adobe社のMacromedia社買収後を見れば納得できるでしょう。現在は改善されつつありますが、Flash Player9以降、不具合が頻発し目も当てられない状態でした。Softimageも同じような道を辿りそうな気がしてなりません。

そもそも、Autodesk社は自ら3ds MAXという3Dソフトを開発していました。それにも関わらずMayaやSoftimageと言った類以製品を集め出したのです。ユーザ層の被る3種類もの3Dソフトが、同じ会社から発売されていたら、購入する側は相違点に気づけず戸惑ってしまうのではないでしょうか?

この一連の買収劇で、将来もこれら3Dソフトが安定して供給されるか不安に思っているユーザもいるようです。価格もビッグゆえ次期アップデート版の購入を控える人達もいるでしょう。今こそ、オープンソースのBlenderが勢力を伸ばす好機かもしれませんね。

Blender2.48はリアルタイムレンダリングがすごい!

2008年10月14日、3D統合環境のBlender 2.48が公開されました。

Blender 2.48 (Blender.org)

今回のアップデートでは、GLSLによるリアルタイムレンダリングに対応し、編集画面でのモデル確認が楽になりました。この機能が有効になるグラフィックカードは、ATI Radeon 9x00、Xシリーズ、HDシリーズ、NVidia Geforce FX、6x00、7x00、8x00、9x00、GTX 2x0、最近のIntelとSiSのオンボードです。5年以内に買い換えたPCなら、この機能が使えると思われます。

上記のデモ映像に使われたファイルは公式からbathroom_final_1.2.zipとしてダウンロード可能です。デモ映像と同じことをするには、ダウンロードしたblendファイルをBlender 2.48で開き、Pキーを押してGameモードにしてください。Gameモードでは、次のキーが使えます。

  • 移動:W、A、S、D
  • カメラ回転:マウス移動
  • アヒル軍曹投入:マウス左クリック
  • 風:スペース
  • 横長画面:3
  • Gameモード終了:ESC

その他の変更点は、Release Logsを参照してください。

また、このアップデートからは、64bit版Windows用の実行ファイルも用意されています。潤沢にメモリを使いたい人は試してみるといいでしょう。ただし、32bit版Pythonが認識されませんので、別途64bit版Pythonをインストールしてください。Yafrayのような外部レンダラーも同様に64bit版が必要です。Pythonは公式で64bit版を配布していますが、外部レンダラーのほうは32bit版しかありません。面倒ですが、自分でソースコードをコンパイルして使えるようしましょう。