3DエンジンUNiGiNEでベンチマーク

UNiGiNE ベンチマーク

UNiGiNEというロシア製3Dゲームエンジンが存在します。元メガデモグループが作り上げた製品で、これからのPCゲームに必要な機能を多く搭載しているようです。

  • トリプルAPI (DirectX 9 / DirectX 10.1 / OpenGL) レンダー
  • クロスプラットフォーム: MS Windows (Vista含む) / Linux
  • マルチコアCPUサポート
  • 32bit、64bitシステムを完全サポート
  • ビッグエンディアンサポート (ゲーム機対応のために)
  • 強力なC++ API
  • 総合パフォーマンスプロファイリングシステム
  • 柔軟なXMLベースのデータ構造体

この他にも、物理衝突やスクリプトをサポートし、日本のようなアジア圏で必須の2バイト文字入力機能(IME)も完備。これ一式でゲームが作成できるように豊富なツールも付属しています。ただし、欠点と思われる事がひとつあります。5世代前の古いGPUでは、起動すら出来ない可能性があるのです。必然的に動作可能ユーザ数は少なくなります。GPU機能を必要としないライトな3Dゲームを作りたい場合には不向きかもしれません。

サイトにはベンチマークデモがあり、実際に実行させて速度や使用感を体験できます。ゲームエンジン本体は5MBのDLLが1つだけ。リソースは1つにパッケージされフォルダ構造がすっきりしています。このデモではポストプロセスの体験も可能で、リアルタイムにペン画やステレオグラム表示に切り替えられました。動作も安定していて素晴らしい映像です。

UNiGiNE ポストプロセス デフォルトUNiGiNE ポストプロセス Sobel filterUNiGiNE ポストプロセス Stereo filter

以上、3DゲームエンジンUNiGiNEを紹介しました。気になるライセンス料は1プロダクト辺り最低5万ドル(520万円)です。残念ながら、ホビーユースには縁のない話ですね…。

2009年10月24日追加:Windows 7のDirectX 11対応ベンチマークデモが登場しました。UNiGiNEがDirectX11対応ベンチマークを公開