Ubuntu8.10のインストールでの注意事項2つ

2008年10月30日、Ubuntu 8.10がリリースされました。8.04と比べると遥かに使いやすくなっており、インストーラーも進化しています。Wubiが標準添付され、Ubuntu専用領域を作らずに、Windowsのパーティションへ仮想ファイルとしてインストールすることも可能になりました。ライブCDを起動させてみて問題が無ければ、快適なUbuntuライフが送れることでしょう。

ですが、このインストーラー、1つだけトラブルになりそうな部分があります。それはライブCDからインストールするときに表示される"ディスクの準備"画面。初期設定では"既存パーティションをリサイズして空き領域を作る"となっています。もし、この設定のままインストールしてしまうと、使用中のパーティションが縮小され、Windowsを起動した時に空き容量が足りなくなってしまいます。他のドライブに完全な空き領域が存在してもお構いなしです。

Ubuntu 8.10、"ディスクの準備"画面

そこで、この画面では、なるべく一番下の選択肢"手動"を選びましょう。手動であれば、好きな場所に好きな容量で新たなパーティションを作成できます。

Ubuntu 8.10、パーティションの手動設定

もう1つ、起動スクリプトであるGrubのインストール先についても注意が必要です。リムーバブルメディアにUbuntuをインストールした場合、デフォルト設定では作業をしたPCのMBRを上書きします。そうなるとubuntuの起動にはGrubの保存されている作業PCが必須となり、リムーバブルメディアであるにもかかわらず、他のPCでは使えなくなってしまうのです。リムーバブルメディアでUbuntuを使うときは、そのメディアの先頭にGrubをインストールするように変更しましょう。Grubのインストール先を変更する手順は、UbuntuのGrubとMBMを共存させる方法も併せてご覧ください。

ハロウィンのジャック・オー・ランタンを作ってみた

ハロウィン用カボチャを買ったので、ジャック・オー・ランタンを作ってみました。用意したカボチャは、売り場の隅っこにひっそりと転がっていた、小ぶりの100円物。この中に1つだけ妙に惹かれる形のものがありました。よく見かけるツルリとした表面ではなく、グロテスクなコブがボコボコと浮いていたのです。お化けに相応しい面白い品種ですよね。ここ数年は日本でもハロウィンイベントが広まりつつあり、ホームセンターでもハロウィン用カボチャを手に入れることができます。

では、くり抜き開始。工具は小学生が木工で扱う汎用小刀を使いました。なぜ小刀を選んだかと言うと、掌と親指で柄をしっかり握れ、刃先の力加減を細かく調節出来るためです。カボチャの硬い皮を削っても怪我をする恐れが減ります。包丁では刃渡りが広く扱いにくいですし、彫刻刀の切り出しでは刃先が短い。一見最適と思えるカッターは、長く伸ばして使うと刃が折れ飛ぶ危険性があります。刃物選びは慎重に行いましょう。

まずは、種をかき出す為に下に丸い穴を開けます。底蓋は後で蝋燭を立てる燭台とするので、原形を留めたまま綺麗に切り取ってください。一気にくり抜こうとせず、輪郭に沿って何回も刃先を突き刺し、徐々に切れ目を繋げていくと上手く行きます。最初の工程で力加減が解らないでしょうが、力いっぱい突き刺さないでください。反対側まで貫通しかねません。ハロウィンのカボチャは中身がリンゴのようにサクサクだからです。皮は多少硬いですが、日本で食用に売られている品種よりも軟らかいです。

底蓋が外れそうなくらい緩んできたら、蓋の隙間から刃先を斜めに入れて中の種を切り離し、蓋を取ります。そして、スプーンでひたすら種をかき出してください。かき出す場所は濡れても良い場所を選びましょう。ハロウィンカボチャは汁気が多いからです。種を取り終わったら綺麗に洗って臭いを取り除いておいてください。

そして、メインとなる目、鼻、口のくり抜き。表情に影響する大切な部分ですので、細かく範囲を区切ってくり抜くこと。例えば、目や鼻であれば、それぞれの中心から徐々に穴を広げていく感じです。とにかく、焦らず、少しずつ削っていくのが完成への近道となります。

小学生以上のお子さんがいらっしゃるご家庭なら、刃物の扱い方を学ぶいい機会ですから、ぜひ親子で楽しんでみてください。