Lively終了のお知らせ - 3Dバーチャルコミュニティは流行らないのか?

Lively no more (Official Google Blog via 4Gamers.net)

Googleの3DバーチャルコミュニティLivelyが2008年12月31日で終了するそうです。開発スタッフは、今後、検索エンジンや広告事業といった基幹業務へ回されるとのこと。Second Lifeに代表される3D空間を利用したコミュニティシステムは、今やPS3のような家庭用ゲーム機のサービスにも広まろうとしている将来性のあるものです。それにも拘らずGoogleが見切りをつけたのは、果たして如何なる理由からでしょうか?

私が思うに、これらの3Dバーチャルコミュニティは、現在の一般PCにとっては推奨スペックが高すぎるため、時期尚早なのでしょう。第一に、多くの一般的なPCユーザは3D機能が非力なPCを現役で使っています。手持ちのPCでLivelyを楽しもうとしても、スペック不足で門前払い。これでは、如何に魅力があろうとも流行るはずがありません。

そのため、一般層がPCを買い替え、ストレスなく3Dバーチャルコミュニティを楽しむようになるには、最低でも後3年はかかると睨んでいます。今から3年後の2011年は、2010年リリース予定のWindows 7が登場してから1年後にあたる年。Windows 7は、Vista同様デスクトップ表示に3D機能を使用するため、ビジネス用途のPCでもハードウェア要求が高くなっています。設計の古い現在のWindows XP搭載PCに、Windows 7をインストールすることは最早不可能に近いです。必然的に買い替えが活性化するはず。この頃には、一般層が意識しなくても、適当なPCを買いさえすれば、3D機能が標準的でついてくる時代になっているでしょう。また、昨今のECOブームにより、「買い替え=省電力で効率アップ=お買い得」という方程式が浸透し始めています。Windows XPの延長サポートが失効する2014年を待たずに、電気代のお得な3D機能搭載PCに移行完了するのではないでしょうか。(ハードメーカーに踊らされている気がしないでもないですけどね)

3Dバーチャルコミュニティ普及の鍵は、PCの低価格化とハードの進化に全てが懸かっています。