使わなくなって久しいスキャナが私の手元にありました。接続方法はSCSI。USBが主流の時代には無用の長物です。そこで思いきって不燃ゴミとして出しました。勿体無いと思いつつも、家の整理が出来てスッキリした気分でいました。それが一転、何とも複雑な気持ちへ転落したのです。
収集日の夜に何となく集積所を覗いてみたら、見覚えのある袋。何と私の捨てたスキャナが放置されているではありませんか!近くまで寄って確かめると、未回収理由のシールが一枚添付されていました。
ゴミ袋の種類が違います。x可燃ゴミ→不燃ゴミを使用してください。
私が間違えて可燃ゴミの袋に入れてました。 どうもすいません。こればっかりは私のミスなので文句は言えません。適切な判断が出来る収集スタッフに脱帽です。しかし、問題はこれだけではありませんでした。
一緒に捨てたはずのSCSIケーブルが無い!それも接続端子を残してケーブル部分だけが無い!わざわざ左右の端子をニッパで切った後があるのです。収集スタッフが行ったのでしょうか?
いやいや、恐らくは近頃世を騒がせている銅線泥棒の仕業でしょう。北京オリンピックに伴う中国都市部での建設ラッシュ、これで金属需要が増したのは言うまでもありません。ここ最近では日本人までもが関与しており、全国的に被害が拡大しています。
今回の私のケースでは「ゴミを持って行ってくれたんだからいいだろう」と言う意見もあるでしょう。そこは責めません。問題はゴミを荒らされ集積所が汚れる事にあるのです。
私の出したスキャナは半透明のゴミ袋に入っていました。袋の口をしっかり結んであります。それが、結び目を切られ、整然と並べていた中身がグチャグチャにされていました。今回は軽度でしたが、下手をしたらゴミ袋を再利用出来ないくらいビリビリに破かれていたかもしれません。ゴミ袋だって有料なんですよ!全く迷惑な犯罪です。皆さんもゴミを出すときは銅線泥棒に気をつけてください。
それにしても、銅線って儲かるんでしょうか。せいぜい1kg400円くらい?私がゴミに出したSCSIケーブルは直径2cm、長さ50cm。動作も良好でした。実売価格2000円にはなると思います。確実に売れるけど安い原料、すぐに売れるか不明な高値の中古品、果たして、どちらに軍配が上がるのやら。