OSの寿命、Windows98 MEはサポート終了

コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[4月分]について(IPA)

今月の呼びかけ:
「 サポートが終了したOSを搭載したPCの危険性を認識しよう!! 」
――― ぜい弱性が解消できず、被害に遭う可能性が極めて高い!! ―――

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が、OSの寿命について改めて注意喚起を呼びかけています。Windows 95、Windows 98、Windows MEをお使いの方はインターネットに繋がないで下さい。

Windows 98普及時代に急速にインターネットが家庭にも浸透しました。そのときに購入されたPCを使っている一般家庭が、まだ存在しています。PCへの十分な知識が無い家庭では、「故障しない限り使い続ける」という家電製品感覚で、大切に使われているのだと思います。もちろん、勿体無いの精神で長く使い続けることは良い事ですが、PC上で動いているOSに関しては例外です。

OSは製造元からのサポート期間が予め決められています。一定期間が経過するとサポートが停止され、不具合修正のみならず、新たに見つかった脆弱性も放置される事になります。この状態のOSを使い続ける事は、日々進化するインターネット社会において重大な危険を招く事になります。

OSを家、インターネットを繁華街に例えてみましょう。築数十年で所々傷みも目立つようになってきたあばら家。窓は壊れ、家は傾き、今にも崩れそうです。そんな家が深夜には喧騒が絶えない繁華街の一角にあったとしたらどうなるでしょう?心無い人に放火されるかもしれません。泥棒に押し入られ金品を奪われるかもしれません。無法者の溜まり場にされ、犯罪の拠点に使われるかもしれません。あなたの命までもが危険に晒される事になります。

これがPCの世界でも起こるのです。サポート期間の終了したOSは、あばら家と同じ。 インターネットに繋げば、数々の悪意に容易に蹂躙されてしまいます。知らず知らずのうちに、個人情報が盗まれたり、犯罪の片棒を担がされたりします。昨今のBOTネットによる犯罪も、これら旧OSの乗っ取りによるものが非常に多いです。自分だけは大丈夫とは絶対に思わないで下さい。もちろん、インターネットに接続せず、他のPCともデータのやり取りをしないのであれば、いつまでも使い続けて構いません。

今一度、身の回りのPCを親御さんや子供の分も含めて確認してください。サポート期間が終了したOSであれば、Windows XP、Windows Vista、Linux OSへ入れ替えてください。新しいOSが動かない古い環境であれば買い替えも検討を。PCは家電感覚で扱わないようにしましょう。

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