最近の扇風機、買うならどんなものを選べば良いか!?価格と機能面で一番お得感が得られる均衡点を探ってみました。本記事では主にリビング用を想定しています。小型扇風機等は適時読み替えて下さい。
手始めに最近の扇風機には、どのような機能が備わっているか調べてみましょう。2021年7月調べ(初回2007年8月調べ)。
以上、主なものを10個上げてみました。上から順番に検討していきましょう。
風量調節
風量調節は弱・中・強の三段階のものが多いです。時々、小型のものでは弱、強の二段階なのもありますが、三段階はあった方が便利でしょう。中には四段階以上あるものも存在します。蛇足と感じる方は三段階でOK。
首振り
首振りは2種類。モーター付近のピンを上げ下げする手動式と、リモコンや本体パネルでオンオフするタイプがあります。ほぼ、どの機種にも備わっているので、あまり気にしなくてもいいです。ただ、リモコンは便利な反面、押し間違いによる首振り誤作動や、ボタン劣化による切り替え不能がおきる場合があるのでご注意を。
タイマー
タイマーも小型のものを除いて大抵の機種には備わっています。メーカーや機種により、時間刻みが異なるため、そこは買う前に確認を。1、2、3時間や、1、2、4時間と様々です。
DCモーター
DCモーターとは、電圧を細かく調節できるモーターのこと。安いACモーター扇風機だと弱中強の3段階ぐらいしか切り替えられません。DCモーターなら、その中間も細かく調節してくれるので、後述するリズム風が滑らかに再現できます。その代わり、ACモーターよりも高価です。
羽の枚数
以前は羽3、4枚の機種が多かったです。2010年代以降、7枚、8枚と増えていきました。これは細かく風を送り出して風圧を感じさせない工夫です。柔らかい風が好みであれば羽の枚数が多いものを選びましょう。但し、羽の枚数が増えると掃除が大変になります。
リモコン
リビング等、広い部屋で使うなら必須。本体まで移動せずに操作できるので、暑い夏場は特にありがたい存在ではないでしょうか。
その割には、コスト削減のためか壊れやすいものが多いです。純正品を新たに買うとなると2000円前後しますので、なるべく頻繁に押さないよう心がけましょう。
また、電池はボタン型と乾電池の2種類があります。おススメは乾電池式。単三、単四の方がボタン型より遥かに安いですし、入手が容易です。他の機器にも使えるため、備蓄している方も多いのではないでしょうか?
リズム風(1/fゆらぎ風)
2000年代に入ってから目立ってきたリズム風。これは健康に配慮して、気持ちのいい自然の風を再現してくれる機能。木陰で肌に感じる凪いだ風を演出してくれます。これにより長時間使用していても気分が悪くなる事が減ります。
リズム風には2種類あり、常に一定の周期で強弱をつけるタイプ、1/fゆらぎ理論によりランダムに近い風を送るタイプが存在しています。後者の方がより自然の風に近くなりますが、名称的に似非科学の域を出ておらず胡散臭いですね。名称に惑わされないようにしましょう。個人的には、一定周期で強弱をつけるだけでも十分快適だと感じます。また、ACモーター、DCモーター問わず備わっていますが、DCモーターの方がより滑らかな風の変化をします。
おやすみ風
おやすみ風は時間とともに風量を減らしていく機能。睡眠が深くなるにつれ、風が緩やかになるようにしてくれます。上記リズム風とタイマーが、この機能と連携することもあります。睡眠時に扇風機の風を直に当てていると体温が下がり、疲労で体調を崩したり死亡したりするケースもあります。この機能で不安も和らぐことでしょう。
マイナスイオン
マイナスイオンは直接的な効果がイマイチ不明。消費者庁も注意喚起しているので、むしろ無くていいです。2010年代以降はあまり搭載機種を見かけません。プラズマクラスターやナノイーと名前を変えている場合もあります。例え搭載されていたとしても、イオン発生用の触媒は有限ですから、最長でも数年しか使えません。
チャイルドロック
チャイルドロックは、お子様やペット(猫等)が本体のボタンを操作できないようにする機能。イタズラによる事故を防いでくれます。本体でのみ操作可能。
しかし、チャイルドロック機能を使うよりは、ダイソンの羽のない扇風機やスリムタワーファンにした方が、根本的な解決になるように感じます。
以上を踏まえて、コスパの高そうな機種を選定してみました。2021年7月調べでは6000~8000円代が一番機能的にも価格的にも妥当だと思われます。中には価格1円、送料2000円等と言う怪しいノーブランド機種もありますが、百害あって一利なし。購入はお控え下さい。
それでは、自分に合った扇風機を見つけて、暑い夏を乗り切りましょう!