多重派遣(多重請負)が騒がれる前は間に三社くらい挟むのは日常茶飯事でしたね。クライアントが技術者を80万円以上で雇っても、末端に来るころには単価50万円弱に削られています。右から左へ案件を流すだけで5~10万円もピンハネするとは酷い業界です。しかも、滑稽な事に、自社で出した案件が巡り巡って手元に戻ってくることもあります。もちろん、単価は大幅下落。
このような案件たらい回しの原因は技術者不足が上げられるでしょう。しかし、IT土方であればあるほどデスマーチ遭遇率が高いのも事実。次第に心や身体が蝕まれていきます。リタイアせずに長く従事している人は恵まれていると思います。また、マンパワーで押し切れるのは若いうちだけ。体力的に衰えだす35歳がプログラマー定年説だと言うのも頷けます。
デスマーチを避けるようプロジェクト管理の徹底と、技術者が潰れないようにアフターケアを怠らない。この二つを件の業界には実践して欲しい。切にそう望みます。