64bit環境にJavaランタイムをインストールするときの注意事項

メモリの大暴落でPCは4GB以上搭載が当たり前になり、64bit OSを採用する人が増えてきました。ここでは、64bit版Windows 7やWindows Vistaへ、64bit版Javaランタイムをインストールしようとしたときに、大勢の人が陥りやすい注意事項を1つお伝えします。

それは公式サイトのどこを探しても、64bit版Javaランタイムが見当たらないと言う事。

Firefoxを使って"全オペレーティングシステムの Java のダウンロード一覧"を開いてみましょう。Javaのオンライン版とオフライン版を入手する事が出来ます。しかし、これらは両方とも32bit版なのです。64bit版はどこにあるのでしょうか?

Firefoxでアクセスすると64bit版Javaランタイムがダウンロード出来ない

答えは使用しているブラウザにあります。32bit、64bit、どちらでも構いませので、IEを使って上記URLに再度アクセスしてみて下さい。今度は先程と少し表記が変わり、オフライン用の64bit版Javaランタイムを入手出来るようになりました。IE以外のブラウザでは、ユーザエージェントの表記から64bit OSと認識出来ません。それが今回のトラブルの原因だと思われます。

IEでアクセスすると64bit版Javaランタイムをダウンロード可能

2011年6月19日追記:32bit及び64bit版FirefoxでもIEと同じ表示になることを確認しました。

64bit版Javaランタイムをインストール後、IE(64ビット)で"Java 仮想マシン (JVM) のテスト"にアクセスしてみて下さい。インストールに成功するとJavaのマスコット デュークが元気に走り回ってくれます。More InformationウィンドウのOS Architectureも、"x86"から"amd64"へと変わっているはずです。

64bit版IE8でJavaアプレットが動作

もし、32bit版と64bit版をどちらも使いたいときは、躊躇することなく双方をインストールして下さい。お互い干渉することも無く別々に管理され、片方だけアンインストールすることも可能です。

Javaは仮想OS上で動作するため動作が緩慢だと思われがちですが、JIT技術を使い速度改善が行われてきました。最近ではマシンスペックの向上により、ネイティブアプリケーションと大差ないくらい自然に使えるものとなっています。更に、jarファイルであれば、ランタイムを切り替えるだけで、64bitアプリケーションに早変わりします。一般ユーザにはFlashよりも馴染みが薄い感がありますが、今こそ、マルチプラットフォームに柔軟に対応できるJavaを見直すときなのかもしれません。

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