オープンソース関連のパッケージには必ずライセンス条項が添付されています。それらパッケージは、ある程度、既存ライセンスを流用してはいますが、GPLやLGPL、BSD、Zlibと実に様々な種類が存在します。この中で、GPLはバージョン毎に内容の細かな修正が行われ、現在、GPLv3が最新のライセンスとなっています。しかし、これらは基本的に全て英語で書かれているので、不慣れな人には内容を把握し、相違点を見つけ出すのは大変な作業。そこで、GPLv3のライセンス条項を、日本語で事細かに解説してくれる資料を紹介します。
その名も、「GNU GPL v3 逐条解説書」。独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が2009年04月23日に第1版を公開しました。
ソフトウェアライセンシングとIPR関連情報 (IPA オープンソース情報データベース)
この解説書には、GPLv2との相違点や、日本語の対訳、それぞれの条文の解釈が、詳細に書かれています。更には、各条文で問題になりうるケースも併記。日本語を母語とする開発者であれば、真っ先に読んでおいて損はありません。
また、他にも「GNU 一般公衆利用許諾書」の日本語訳や、「GPLv3の利用において考慮すべきポイント」を解説した資料も、同ページには存在します。併せて読んでおくとOSSライセンスへの理解がより一層深まるのではないでしょうか。