2ch専用ブラウザは今日まで数多く登場して来ましたが、64bitネイティブモードで動作し更新が活発なものとなると、数える程しか存在しません。今回は、その中でもJava VM上で動作するV2Cを、64bitモードで動かす方法を紹介します。また、併せてJane Styleからのログ移行方法も指南。
まず、V2Cを64bitネイティブモードで動かすには、64bit版Javaランタイムをインストールする必要があります。"64bit環境にJavaランタイムをインストールするときの注意事項"を参考にインストールして下さい。そして。64bitモードでの運用に使うV2Cは、「Windows用インストーラ」ではなく、同じく公式サイトにある「JREなしzipアーカイブ」をダウンロードして下さい。このzipアーカイブの中で必要なファイルは、本体のV2C_Rxxxxxxxx.jar(xはリリース日)だけです。抜き出して空のフォルダにコピーして下さい。後は、コピーしたjarファイルをクリックするのみ。zipファイルを適当なフォルダに展開し"V2C_x64.exe"をクリック。64bit版Javaランタイムがインストールされているため、64bitモードで動作するようになります。
ちなみに、ログはユーザフォルダ、VistaやWin7であれば"C:\Users\<ユーザ名>\V2C"以下に作成されます。もし、V2CをUSBメモリ等に入れて使用するのであれば、本体のあるフォルダに"v2cdir.txt"と言う名前で空ファイルを作成して下さい。本体直下のフォルダにログが貯まるようになります。
それでは、次にJane Styleからのログ移行方法を説明します。移行できるデータは、お気に入り、ログ、画像キャッシュの3種類。V2Cのメニューから[ファイル]-[インポート]-[Janeからのインポート...]をクリックして下さい。"Janeからのインポート"ウィンドウが表示されます。
インポートしたい項目にだけチェックを入れて、OKボタンをクリックして下さい。フォルダ選択ダイアログが開きますので、"Jane2ch.exe"があるフォルダを選択し、Openボタンをクリックします。
インポートに成功すると、左側の板一覧に"Jane"タブが追加され、その中にJane Styleで使用していたお気に入りが全て登録されます。もし、"Jane"タブから"お気に入り"タブに登録内容を移動させたいときは、各ブックマークの上で右クリックメニューを呼び出し、[他のタブに移動]-[お気に入り]を選択して下さい。この操作は、2009年4月現在、一つずつしか移動させることが出来ません。面倒でも地道に移動させるしか方法は無いようです。
不要になった"Jane"タブは、タブ内の最上部にある"Jane"フォルダ・ツリーアイコンを右クリックし、ポップアップメニューから[お気に入りの削除]を選択すれば削除出来ます。
最後に、インポートしたログの整合性チェックをしておきましょう。V2Cには不正なファイル構成を修復する機能があります。メニューから[ファイル]-[ログフォルダのチェックと修復...]をクリックして下さい。"ログフォルダのチェックと修復"ウィンドウが表示されます。"未登録のdatファイルを登録"のチェックを外し、それ以外を有効にしてOKボタンを押して下さい。
自動的に不要なファイルが取り除かれ、正常なログ構成に戻ります。
以上でJane StyleからV2Cへの移行が完了しました。使い方が分からないときは、あらゆる部位で右クリックメニューを呼び出してみてください。メニュー項目に解決策が隠されているかもしれません。
V2Cは多機能、豊富なカスタマイズ項目、作りやすい柔軟なスキン、怒涛のアップデート速度が特徴です。Javaで製作されているのでOSも選びません。乗り換え用2ch専用ブラウザの候補として選択肢に入れてみては如何でしょうか。