2011年7月4日、VALUE DOMAIN(バリュードメイン)を運営するデジロック社が、お名前.comやロリポップを傘下に収めるGMOに買収されました。
GMOインターネット株式会社との資本・業務提携、ならびに、子会社化のお知らせ (Value-domain.com)
GMOインターネット株式会社 バリュードメインを運営する「株式会社デジロック」との資本・業務提携 ならびに子会社化に関するお知らせ (www.gmo.jp)
この事態を危惧し、早い人は既に移管作業を行っています。ここでは移管の際に遭遇したトラブルを最新のスクリーンショット付で解説します。
移管には次の記事を参考にしました。併せてお読み下さい。
バリュードメインから他社へ移管が完了 | ブログ | アットスタイル
移管の流れは次の手順を踏みます。全て完了するまでには2~4時間かかります。
- 移管元のドメインロックを外す
- 移管元のWhoisメールアドレスを自分のものに差し替える
- 移管元のEPPキー(認証キー)を取得する
- 移管先でEPPキーを入力し移管申請をする
- 移管元メールアドレスに届いた移管承認可否メールから移管許可を出す
- 移管元から移管完了メールが届く
さて、VALUE DOMAINでは、この3.EPPキーの発行に問題があり、4.移管申請の後、必ず失敗してしまいます。サポートに連絡しても早期改善の見込みは無いに等しいです。
そこで、EPPキー発行を上位レジストラのenomに行ってもらいましょう。2と3の間に次の工程を挟みます。
- eNomCentralのアカウントを作成する
- VALUE DOMAINの隠しページから、eNomCentralにドメインを移動
- eNomCentralからEPPキーを取得する
eNomCentralとはeNom直轄のドメインリセラーです。アカウントは消せませんが、それなりに信頼は出来るでしょう。
次の画面がeNomCentralのアカウント作成ページです。クレジットカード番号は最後まで必要ありません。
eNomCentralのアカウントを作成したら、そのアカウント名をVALUE DOMAINの隠しページで入力してドメインを移します。アカウント名を間違えるとドメインがどこに行くのか不明です。ご注意下さい。
移動が成功すると、eNomCentral側のRegistered Domainsにドメインが追加されます。
Registered DomainsからEPPキーを発行したいドメインをクリックすると、操作メニュー一覧が表示されます。この中からGeneral Settingsを選択。
「Email Auth Info to Registrant」をクリックして下さい。WhoisのメールアドレスにEPPキーが届きます。件名は「Requested authorization key for ドメイン名」。VALUE DOMAINから移動させた後、暫く時間を空けて行うとトラブルが少ないそうです。
後はお好みのドメイン管理会社で手続きを行いましょう。今回の買収で、今後のサービスやトラブルに少しでも不安があるなら、ぜひ移管を考えてみて下さい。
最後にお勧めのドメイン管理会社を紹介しておきます。
上記は2011年に10周年を迎えたアメリカのレジストラnamecheap.comです。enomのリセラーでもあり、価格はWhois代理付で平均$9.98、$1=82円とすると約820円。2年目はオプションのWhois代理(~$2.88)を付けても、合計額はVALUE DOMAINと同等かそれ以下になります。DDNS使用可、全DNS設定可、IPv6対応と至れり尽くせりです。