皆さんはOculus Quest2の収納には何を使っているだろうか。購入時の箱をそのまま利用している人も多いかもしれない。しかし、Quest2単体で動かせる携帯性を活かすとなると、持ち運び可能なケースが欲しいところだ。
そこで今回はTopCubeブランドのOculus Quest2用キャリング・ケースを紹介したい。付属のアクセサリーが豊富で、Quest2を購入したばかりのVR初心者が導入するのに最適なセットとなっている。
特にレンズクリーニング・ペンは必見。他では見かけない使い勝手の良いアクセサリーだ。
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本記事はTopCube様の提供によりお届けしている。Meta社のVR機器名称は認知度の高いOculus Quest2で統一とする(2022年1月末よりMeta Quest2に改名されている)。
まずは、同梱物一覧。
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キャリング・ケース | 1体 |
ショルダーストラップ | 1本 |
コントローラー用シリコンカバー | 左右1つずつ |
レンズカバー | 1枚 |
レンズクリーニング・ペン | 1本 |
このセット、キャリングケースがメインではあるが、コントローラー用シリコンカバーやレンズカバー等が付属しているため、Oculus Quest2を初めて購入したVRビギナーが必要とするアイテムが、ほぼ全て揃う。
フェイスクッション用のシリコンカバーは無いものの、そちらは皮膚炎によるリコールの絡みから、最近のQuest2には標準添付されていると思われる。従って、2022年4月現在はセット内容に入っていなくても問題はないだろう。
それでは各セット内容を細かく見ていこう。
キャリング・ケース
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サイズは34×23×11.5cm。材質は硬くハードケースに分類される。上から強く押せば凹むものの、多少の衝撃ではビクともしない。外側のナイロン生地は、プラスドライバーでこすって見たところ、毛羽立つこともなく、わりとしっかりしているようである。また、防水と謳われているように、水をかけても中に染みることはなかった。
但し、ナイロン生地はスーッと水を吸ってしまうようだ。乾けば元の色に戻るものの、気になるようなら防水スプレーを吹きつけた方が良いかもしれない。
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持ち手はラバーバンドで補強されている。単にハメ込まれているだけのように見えるが、持ち手に完全に圧着されているようで、ゴムが動くことはない。ズレて裏返ってしまうような事故が起こらない手堅い作りだ。
中の素材は硬めのEVA。Oculus Quest2の形に合わせて成形されている。嬉しいことにエリートストラップ対応で、装着したままでも収納できる。後頭部の下側がせり出したタイプの互換ストラップも難なく収まった。
注意書きにもあるが、残念ながら背面にバッテリーが内蔵されたタイプや上部が飛び出しているタイプ、額をサポートするタイプはNGだ。
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小物入れ部分は二重構造で、よく考えられていた。上ジッパーからは真ん中半分まで、真ん中ジッパーからは上下全体にアクセサリーを入れられる。良く取り出すものと予備で入れておくものを分けたりも出来るだろう。
ショルダーストラップ
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アジャスター付き。クリップ部分等は全て金属。ストラップはナイロン製。ナイロン部分の長さは最短63cm。最長121cm。肩掛け、背負い、手持ち、いずれにも使える長さだ。
コントローラー用シリコンカバー
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これは想定より遥かに使いやすかった。普段、筆者は取り付けたままでも電池交換が可能なカバーを使っている。しかし、本セットに付属しているシリコンカバーは一体成型なので、一旦カバーを全て外さないと電池を交換できないのだ。
しかし、取り付けも取り外しも、実際に行ってみると非常に楽。コントローラーを一方向から挿したら、丸いセンサー部分に残りをハメるだけ。外す時はその逆でセンサー部の輪っかを外したら後は脱がすだけ。
伸縮力と密着力もあり、使用中に外れるようなこともなかった。触り心地は少し粘りがあるタイプで、グリップ力が高い。別製品にはサラッとしているシリコンカバーもあるので、ここは好みが分かれるところだろうか。
レンズカバー
他社のレンズカバーと比較して厚みがあるのが特徴だ。特にレンズ部分はスポンジが充填され盛り上がっており、安心感が増している。正しい装着向きは下の写真の通り。
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レンズクリーニング・ペン
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本セットの特徴にして最大の魅力、レンズクリーニング・ペン!
いつもは、レンズカバーやメガネ拭き、袖口など、その時近くにあるもので代用していたのだが、場合によっては埃がとりにくかった。それ故に、こうしてセット内容に専用ペンを入れてくれたことはありがたい。
しかも、このレンズクリーニング・ペン、上下で2つの機能を持つ。
1つはハケ。ゴムキャップを外し、腹のスライドバーで押し出せば、ハケがふぁさっ飛び出る。柔らかさは化粧筆と同じぐらい。埃はしっかり取り除きつつも、レンズを傷つけたりはしないたおやかさだ。
反対側はキャップを外すとフェルト・クリーナーが出てくる。こちらは油性マジックを消す時に使われるホワイトボード・クリーナーの小型版だと思って欲しい。主に皮脂が付着してしまった時に使う。VRのレンズはアルコールや薬品は厳禁であるため、このフェルト・クリーナーが重宝するだろう。
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埃取り用のハケだけでなく、皮脂除去用のフェルト・クリーナーも一体となった本レンズクリーニング・ペンは、最高に便利だと思う。むしろ、このペンだけ単体で欲しいぐらいだ。
Oculus Quest2を買ったばかりで、これから周辺アクセサリーを揃えようとしているVR初心者は、このTopCubeブランドのキャリングケースの導入を一考してみては如何だろうか。