C-BaseでIrrlichtプログラミング講習があるらしい

C-Base(Irrlicht3d.org Blog)

ん、C-Baseって何さ?これは今日、巡回している幾つかのブログからリンクされており、私は最終的にリンク先に飛んでみました。これは有料なのでしょうか。しかし、私が本当に注目したのはページのこの部分でした:

07月05日 開催時間 21:30 ~ 22:30 Irrlichtを使ったプログラミング(注:ドイツ語表記)

Irrlichtを使ったプログラミングについての現実世界でのセミナーのようです。誰がこれを開催しているのだろうかと驚いています。私は今日までこの事について知りませんでした。

翻訳 - 屋森英樹

C-Base(独Wikipedia)はドイツで開催されるプログラマーのオタク(Nerds)的祭典だそうです。こういうセミナーが開かれるということはnikoにとっても喜ばしいことでしょう。

しかし、お隣の国なんだし、nikoをゲストに呼んでも良かったのではないでしょうか?最低限、セミナーの存在を主催者自身が教えてあげてもいいと思うんですけどね。

映像で見るC-Baseとは?(ドイツ語)

国際化i18nってなんだ?

最近、i18nと言う単語を目にするようになりました。国際化と言う意味だそうです。

i18n(Wikipedia)

i18nはinternationalizationを省略した記述法。ジャーゴン。あいいちはちえぬ、インターナショナリゼーション、国際化と読む。

internationalizationの意味は国際化。転じてオープンソースのプログラムでは多言語・多国語対応の意味。

例: 今回のバージョンからi18nに対応しました。

i18nの18は、internationalizationの先頭のiと語尾のnの間に"nternationalizatio"の18文字があることに起因する。18ヶ国語に対応しているわけではない。

私は金の純度のK18(18金)と混同していて、何か鉱物に関する事だろうと思っていました。無知って恥かしい。

この略語、W3Cの文章でも見つけることが出来ます。検索で確認したところ、1997年1月制定のHTMLi18n(RFC 2070)で既に扱われていました。つまり、それ程までに一般的な略語だと言う事です。英文で書くときの略語として覚えておくといいでしょう。

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//IETF//DTD HTML i18n//EN">

それにしても、i18nってセンスの無い略ですよね。知っている人にしか意味が通じない気がします。また、略語に多い大文字綴りでは無い事も災いして、注視されず読み流されるのでは、と思います。そう言う訳で日本では「国際化」と漢字で書くことを私は推奨します。

Irrlicht、.NETのサポートを放棄

Dropping Support for Irrlicht.Net(Irrlicht3d.org Blog)

Irrlicht.NETは、C#やVisualBasic等の.NET言語でIrrlichtを利用可能にする、Managed C++で書かれたラッパーです。私は数年前に興味と好奇心から、この実装を始めました。成果物も存在し、幾つかのゲームは既にこれで書かれています。しかし、オリジナルのIrrlichtエンジンよりも大幅に機能が少なく、残念ながら私のサポートもおざなりでした。したがって、この不遇な状況を終わらせるときが来ました:

私は完全にIrrlicht.NETのサポートを放棄します。

しかし、これは実際には朗報です:外部プロジェクトのIrrlicht.NET CPが代替手段となり、Irrlicht.NETが目指した事をより良い形で実装しています。もし、Irrlichtを.NETで使いたいなら、これを試してみてください。また、Irrlicht.NET CPはMono(MonoはManaged C++やMixed mode assemblyをサポートしていないので、Irrlicht.NETには必ずしも必要ではない)ベースで利用可能です。拡張シーンノードのような素晴らしい機能が使え、全GUIオブジェクトにも同様にアクセス出来ます。私は1週間前にIrrlicht.NET CPを試し、非常に気に入りました。Irrlicht.NET CPは、Irrlicht1.3.1もサポートしています。私達は、今後のSDKに、Irrlicht.NETの代わりに、これを可能ならバンドル出来れば、と望んでいます。

翻訳 - 屋森英樹

Irrlicht.NET CPは.NET互換のプロジェクトMonoをベースにしたことにより、クロスプラットフォームを実現しています。CPはCross Platformの略です。Irrlichtチームは.NETのサポートを打ち切り、今後は外部プロジェクトのこちらへ後任を譲る形になりました。

開発リソースをアウトソーシングすることで、結果的にプロジェクトの勢いを保て、Irrlichtコミュニティが更に活気付くのではないでしょうか。

GPL3正式公開

16年ぶりの改訂、「GPLv3」が正式にリリース

フリーソースウェアのライセンスの1つGPLが、2007年6月30日(米時間)にVersion3を公開しました。Version2を発表してから16年ぶりの改定になるそうです。

この改定は現在のインターネット時代に即したものになっているらしいです。しかし、ざっとDraft版の暫定日本語訳(OpenTechPress)を読んでも私にはVersion2との相違は目につきませんでした。追加条項として、DRM(著作権管理機能)を追放する意味合いの文言が記載されているくらいでしょうか?

いくつかの国々では、ユーザがデジタル制限管理 (Digital Restrictions Management) から逃れられるようにするソフトウェアを禁止する法律を採用してしまっています。 一部のコンピュータは、ユーザに対し、コンピュータ内のソフトウェアの改変されたバージョンをインストールしたり、実行したりするためのアクセスを拒否するように設計されています。 DRM これは、ユーザ がソフトウェアを変更する自由を守るというGPLの目的とは根本的に相容れません。そこでGPLは、GPLが保護するソフトウェアは、そこから逃れることが禁止されているデジタル制限の対象になることも、あるいは他の著作物を対象にすることも決してない このような方法で制限されることがないということを保証します。

この改定に伴い、プログラム製作者は現在配布中のソースにGPL3を適用するも良し。GPL2のまま踏みとどまるも良し。内容を十分に吟味して自分に合ったものを選んでください。

ちなみにGPLの私の解釈は以下の通り。誤解があるかもしれないので、GPL(Wikipedia)等、より詳しい記事を熟読してください。

  1. 再配布時もGPLを適用しなければならない
  2. 改変配布時はオリジナルとの相違を明確にする
  3. ソースコードを要求されたら開示を拒んではいけない
  4. 有償で配布したり、商売に使うことを制限はしない
  5. 動的リンクされた場合、親アプリを含む全ソースを開示するべし(事実上の解釈)

Gopherプロトコル、生きた化石

その112「Gopherの生い立ちと現在」 -槻ノ木 隆の「BBっとWORDS」-(impress)

Gopherというプロトコルがあるのを知っていますか?HTTPやFTPは誰しも馴染みがあると思います。では、このGopherとはどんなときに使うのでしょう?

結果から言うと、現在は使われることがほとんどありません。ウェブが広まる前の時代に、文献検索システムとして使われていました。それが映像や音声等の大容量データをやり取りするブロードバンド時代には過去の遺物と化してしまったのです。

1995年、Windows95が発売された当時、IEにはGopherに関する設定項目がありました。それが今のIEでは未対応になっています。GoperはOperaでも使う事が出来ず、まだ辛うじてFirefoxが対応してくれているだけ。そこまで一気に衰退してしまいました。

十年一昔とはよく言ったもので、Gopherプロトコルに関しても、それは例外ではなかったと言う事です。もし興味があれば、現存する数少ないGopherサーバへ、今のうちに接続を試みては如何でしょう?

gopher://gopher.quux.org:70/