2008年10月30日、Ubuntu 8.10がリリースされました。8.04と比べると遥かに使いやすくなっており、インストーラーも進化しています。Wubiが標準添付され、Ubuntu専用領域を作らずに、Windowsのパーティションへ仮想ファイルとしてインストールすることも可能になりました。ライブCDを起動させてみて問題が無ければ、快適なUbuntuライフが送れることでしょう。
ですが、このインストーラー、1つだけトラブルになりそうな部分があります。それはライブCDからインストールするときに表示される"ディスクの準備"画面。初期設定では"既存パーティションをリサイズして空き領域を作る"となっています。もし、この設定のままインストールしてしまうと、使用中のパーティションが縮小され、Windowsを起動した時に空き容量が足りなくなってしまいます。他のドライブに完全な空き領域が存在してもお構いなしです。
そこで、この画面では、なるべく一番下の選択肢"手動"を選びましょう。手動であれば、好きな場所に好きな容量で新たなパーティションを作成できます。
もう1つ、起動スクリプトであるGrubのインストール先についても注意が必要です。リムーバブルメディアにUbuntuをインストールした場合、デフォルト設定では作業をしたPCのMBRを上書きします。そうなるとubuntuの起動にはGrubの保存されている作業PCが必須となり、リムーバブルメディアであるにもかかわらず、他のPCでは使えなくなってしまうのです。リムーバブルメディアでUbuntuを使うときは、そのメディアの先頭にGrubをインストールするように変更しましょう。Grubのインストール先を変更する手順は、UbuntuのGrubとMBMを共存させる方法も併せてご覧ください。