KAT loco

VRChat民希望の星KAT locoについてまとめた情報

VR用足踏み移動デバイスKAT locoに関して、今まで集めた情報をここにまとめて随時更新していく。

KAT locoは腰と足首にとりつけた加速度センサーで動きを検出、それをVR空間内の歩行動作に変換する機器だ。まだ開発中だが、モーションキャプチャー機能の実装も表明している。日本向けには、国内正規代理店である株式会社匠が販売、日本語翻訳、各種サポートを担当する。販売時期は2019年12月上旬を予定。価格未定。追加センサーの販売予定あり。

スペック

パッケージ内容センサーモジュール x 3個 / PC用専用Bluetooth受信機 x 1台 / 腰バンド x 1本 / 足バンド x 2本 / 専用ソフトウェア
センサーモジュール重さ:35g / 寸法:直径50mm x 厚さ24mm / 素材:ABS樹脂、LEDライト / 6軸センサー(6DoF) / 反応速度20ミリ秒未満
通信方式完全ワイアレス:Bluetooth 4.2 / 通信範囲:5m / 付属専用受信機:USB 2.0以上 / 技適取得予定
バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー / 容量:370mAh / 持続時間:10時間使用可能 / 150時間スタンバイ可能 / 給電:フル充電まで1時間 / 充電電圧と電流:5V = 0.5A
対応HMDOculus Rift (S) / HTC Vive (Pro, Cosmos) / Valve Index / Windows MR / Pimax他SteamVR対応製品 / Oculus Quest、PS VR対応予定
ソフトウェアSteamVR互換 / API公開予定 / Unity、UE対応SDK / キーボードモード、ゲームパッドモード / 日本語サポート
価格国内価格未定 / KickStarter特別価格は79~139ドル

使用感

東京ゲームショウ 2019にて、実際に体験してみたところ、 今までのコントローラー移動はなんだったのかと思う程、非常に気持ちよく自然にゲーム内を動き回ることが出来た。しかも、つけていることを忘れるくらい軽いのだ。進みたい方向へ自分の足を使って移動できるため、更に没入感が高まる感覚を覚えた。まさにVR天国への鍵となるデバイスではないだろうか。

ケーブルレスVRは天国VR天国

ただし、立って足踏みしていると、いつの間にか飛んでもなく離れた場所に移動してしまう。自分では常に同じ場所を維持していると思っていても、徐々に想定位置からずれていくのだ。使用するときは周りの安全に十分気をつけて遊ぶようにしたい。

VRでは周囲にご注意

また、激しく動き過ぎると動作がおかしくなることがある。具体的には真っ直ぐに前進したつもりが斜め前方へ進んでしまったのだ。聞くところによると、このような状況になったら、ゲーム内からいつでも初期化再調整できるそうだ(手を前方に突き出すと言っていた)。簡単に再調整可能であるなら、特に問題ないと思われる。

機器の構成は、腰、両足首の3ヵ所に丸いセンサーを装着、PCに専用Bluetooth受信機をUSBケーブルで接続する形。SteamVRからは1つの機器に見える。

この時の体験では機能抑制されていたが、足を横に出せば横移動、後ろに出せば後退も可能。詳しくは先述の動画を参照。

モーションキャプチャー機能

10月28日現在、開発段階であり、いつ実装されるかはわからない。確認できる映像はファンディング開始2日後に公開された6月12日の告知のみである。7月11日には次のように言及している。

Using the MOCAP function will be possible through adoption of a new wearing method that allows KAT loco to detect and recognize pitch and roll movement of the user’s thighs (Basic KAT loco set), or thighs and calves (expanded set). Based on their precise angle, posture and movement of the lower body can be calculated in real-time by our algorithms.

Official Results of the Stretch Goal Voting! YOU CHOSE BOTH!

"3センサー標準セットを太ももに着けるか、5センサー拡張セットを太ももとふくらはぎに装着し、ピッチとロールを検出。下半身の姿勢と動きをリアルタイムに算出する"としている。つまり、3センサーと5センサー、どちらでもモーションキャプチャーが可能なように考えているようだ。

クラウドファンディングから現在までの流れ

2019年6月10日

KAT locoクラウドファンディング開始

VR用歩行デバイスKAT WALKを2015年に、その軽量版であるKAT Walk miniを2018年に発表した中国のKAT VR社、家庭用に超小型歩行デバイスとしてKAT locoを発表。KickStarterで出資を募る。

モーキャプ実装発表

突如、ストレッチゴールに存在していなかったモーションキャプチャー機能の追加を発表。先にファンディン中であったWalkOVRが、10日にモーキャプ実装を表明したことに触発されたものと思われる。わずか2日でデモ動画をアップ。センサー数は標準の3つではなく5つ装着。

2019年6月12日
2019年7月20日

KickStarterでのプロジェクトが成功

1,379人の出資者から182,581ドルを集める。価格は送料別79ドル~139ドルだった。内訳は米国489人、日本109人、ドイツ93人。圧倒的に米国が多いものの、日本人が2位に並んでいるのはモーションキャプチャー機能追加のおかげか。VRChat民多過ぎである。割合は8%。

日本国内に空売り転売ファンド登場

輸入会社リシェア(ココロックス)がGreenFundingにてKAT locoのファンディングを開始。価格は28500円~44625円。定価52500円。空売り転売にしても、ボッタくり過ぎだと話題に。後にKAT VR社がtwitterで宣伝したことから、公式バックアップの元行われていると判明。日本国内で興味を持っていた人々の間に動揺が走る。ここでの購入者は49名。31日に終了。

2019年8月1日
2019年8月30日

パッケージ写真公開

KickStarter上で進捗更新。パッケージ写真が公開される。専用受信機が付属すると判明。

東京ゲームショウ 2019で体験展示される

TGS 2019にて、株式会社匠&KAT VR社スタッフによるKAT Walk mini、KAT locoの体験展示が行われ好評を博す。また、株式会社匠が国内正規代理店になったことが明かされる。これ以後の並行輸入は全てKAT VR社のあずかり知らぬものとなる。

2019年9月12-15日
2019年9月28日

Campfireに空売り転売ファンド登場

GreenFundingの輸入会社リシェアが行っていた。KAT VR社、国内正規代理店ともに知らされておらず、寝耳に水。国内正規代理店が1社に絞られたため、このファンディングは非公式。契約的にNGである。製品調達方法は不明。トラブル防止の観点から注意喚起を促す。KAT VR社がファンディング停止をCampfireに申し入れるも完全停止ならず。1名購入済。All-In方式なので返金はされない。10月30日終了。

非正規販売の多さに改めて注意喚起を行う

商品が何ヵ月も届かないことで悪名高い輸入代行会社ヴェルテも取扱いを始めており、国内正規代理店より改めて注意喚起をする運びとなる。

2019年10月21日
2019年10月26日

日本語による最新情報が発表される

代理店がまとめた現時点の最新情報が公開。サポート状況、発売予定日、機能詳細について言及。モーキャプは開発中につき確かなことは言えない状態。

送料請求メールが届く

発送対象出資者へ、別途送料が必要な旨、通知が届く。国、特急便別に20ドル-60ドルと幅があり、混乱をきたす。3セット100ドル請求され怒る人も。人数により変動する料金のため、元々FAQに"送料後払い"と書かれていた。

2019年10月27日
2019年11月1日

キックスターター組へ出荷開始

多数の製造ライン写真とともに発送開始の告知が出る。 出資時期が早い人から出荷。到着まで3-15日かかる 。初回は1000セット。随時追加製造。最終的に2000セット近く必要。

国内販売開始予定

先行販売台数は50台。

2019年12月上旬

サポート

  • KickStarter:KAT VR社から直送。未着等のトラブルがあれば、国内代理店がサポートしてくれるとのこと。
  • GreenFunding:KAT VR社が責任をもって輸入会社に発送。その後は輸入会社次第。サポートも輸入会社から。
  • Campfire:非正規販売。注意喚起のおかげで出資者は増えていないが、唯一の1名が入手できるかは不明。サポートは輸入会社。

まとめ

空売り転売業者に目をつけられ受難続きではあるものの、実際に体験してみた結果から、VR用歩行デバイスとして買って損はないと断言できる。全くケーブルが必要ない完全ワイアレスはすこぶる快適だ。但し、モーションキャプチャー機能だけが目的であるなら、機能実装まで待った方が良いだろう。KickStarterで宣言された機能ではあるものの、満足のいくものになるかは保証できない。まずは歩行デバイスとして楽しんで欲しい。

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