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Community Choice Awards、Irrlichtは受賞逃す

The SourceForge.net 2007 Community Choice Awards (SourceForge.net)

Gamer部門、Multimedia部門共にIrrlichtは受賞を逃してしまいました。Ogreでさえも受賞していないということは、ここに名前が連なっているプロジェクトは相当数の票を獲得したものと思われます。

さて、我らがIrrlichtを退けたプロジェクトはどんなものなのでしょう。

まず、Gamer部門のScummVM。これはLucasArts社のPCゲームに使われたエンジン"Secumm"のスクリプトを動作させるための仮想マシン。日本風に言うと互換ゲームエミュレータです。ツクールシリーズやNScripter等を連想してもらえば間違いないでしょう。Secummエンジンは海外にファンが多いMonkey Islandにも採用されてます。私が知らないだけで、もしかしたらこのプロジェクトは莫大な支持を得ているのかもしれません。

次にMultimedia部門、Audacity。マルチトラック編集可能なオーディオエディタです。日本語ページが存在するので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。マルチプラットフォームに対応し、使いやすいGUIと豊富な機能が特徴。受賞したのは正直驚きましたが、多くのサウンドデザイナーに親しまれている証ですね。

Irrlicht、GUI無しコンパイルオプションが追加される

Irrlicht SVN (SourceForge.net)

rev.809 bitplane 2007/07/26
Added IrrCompileConfig define to compile without GUI. 

//! Define _IRR_COMPILE_WITH_GUI_ to compile the engine with the built-in GUI
/** Disable this if you are using an external library to draw the GUI. If you disable this then
you will not be able to use anything provided by the GUI Environment, including loading fonts. */
#define _IRR_COMPILE_WITH_GUI_

なんと、コンパイルオプションにGUIを分離するdefineが登場しました。IrrlichtのGUIは物足りない!と思っている方は、このオプションを使ってIrrlichtを再コンパイルしてみては如何でしょう。サードパーティ製GUIだけを使うのであれば、余分なオフィシャルGUIを削ぎ落として、DLLをある程度スリムに出来ると思われます。

このコンパイルオプションは先日のSVNリポジトリにコミットされていました。公式に使えるようになるのは、次のIrrlicht Ver.1.4からになる予定です。

Mac OS X用irrKlang リリース

irrKlang for Mac OS X released (Irrlicht 3d.org Blog)

gamedev.netで既にアナウンスされたように、Mac OS XをサポートしたirrKlang 1.0RC1がリリースされました。ダウンロードはこちらから。

翻訳 - 屋森英樹

サウンドエンジンirrKlangがMac対応になりました。不具合がなければ、このまま正式リリースになるでしょう。

ライセンスは2種類。機能限定版のフリーライセンスと、全機能が使用できるプロフェッショナルライセンスがあります。修正BSDライセンス風のIrrlichtとは扱いが違いますのでご注意下さい。

Jirr 1.3.1 リリース!

Jirr 1.3.1 released! (Irrlicht 3d.org Blog)

Java

Stefan DingfelderはJava用Irrlicht 3DエンジンのJirr 1.3.1を遂にリリースしました。irrファイル(irrlicht 3DシーンエディタのirrEditでセーブされたファイル)の読込と表示方法のサンプルや、JNewtonを使った物理運動といった、より多くのデモが同梱され、Irrlicht 1.3.1と互換性があります。また、JDK1.6とスクリプト言語(Javascript)もサポートしています。更に素晴らしい事に、オーディオライブラリ「irrKlang」のjavaラッパーも含まれています。

Stefanは、ウェブブラウザ内でIrrlichtが動くように、Jirrにアプレットサポートを追加することも検討しています。これは朗報だと私は思っており、多くの新しい可能性を開いてくれる事でしょう。

翻訳 - 屋森英樹

いわゆる、JavaでIrrlichtを制御出来るようにしたバインディング版です。Javaには既にOpenGLライブラリが存在しますが、一歩進んだ3D表示環境として、こちらも代替手段の一つに考えてみては如何でしょう。

IrrlichtML 1.3.1リリース

Irrlicht 1.3.1に対応したIrrlichtMLを本日公開しました。1ヶ月遅れとなりましたが、もし御入用でしたら活用下さい。

IrrlichtML 1.3.1

本家1.3以上ではフォントとGUIクラスに大幅な変更がなされています。フォントに関してはビットマップフォントにより多言語対応度が増しました。また、GUIクラスは内部に独立したイベントハンドラを保持するようになりました。これらの変更により、スマートな多言語実現方法があるかもしれません。が、公開日から長期間経ってしまったので、今回は見送りました。理想は拡張クラスのみで日本語対応を実現することでしょうか。

※蛇足で過去に公開したIME変換ウィンドウの最適化方法を貼っておきます。

HOW to control the IME Window