MODxサブドメイン対応版

Subsites the MAD [HACK] Ver.2.1.096(MODx Ver.0.9.6版)をリリースしました。

これは、データベース、設定ファイル、キャッシュファイルを、1セットのMODxのみで、サブドメインごとに完全に切り分ける事が出来ます。

メリットは、MODxリソースを集中管理でき、システム部のメンテナンス性があがることです。管理画面に他サイトのページが出て来ないのも保守を容易にします。また、DBを分散させる事が出来るので、負荷軽減にも貢献する事でしょう。

逆に、デメリットとして、同じようなDBテーブルがサイトの数だけ増えるという点が上げられます。これは元々そういう方針の改造なので仕方の無い事ですが、「DBを増やしたくない~」と言う人は使用を控えた方がいいでしょう。

ちなみに、前回おざなりにしていたインストーラー回りも今回はテストしました。余程の事が無い限り問題なく動くと思います。

移動機器の歴史 -ぽけべる-

携帯電話が当たり前のこの時代、生誕10周年を記念して過去に普及した移動機器を振り返ってみましょう。

まずはPHS。携帯が普及する少し前の1998年頃までは隆盛期でした。周りの人は高校生を中心に新し物好きが使っていた印象があります。まだ、携帯電話料金が高額で、PHSなら何とか支払えるといった状況でした。

更に遡ると、ポケットベルの時代です。1996年頃まで大流行し、ベル友(メル友)と言う言葉まで生まれました。自由に数列を送れた為、数字の語呂合わせでメッセージを伝える手法が編み出され、後に文字列も送信できるようになりました。14106(アイシテル)と言われた方もいるのではないでしょうか(参考文献)。これらは、現在の携帯メールに通ずるところがあります。

さて、このポケベル、歴史を辿るとかなり古くからサービスされている事が分かりました。

無線呼び出し(Wikipedia)

公衆サービスは1968年7月1日に、東京23区で旧電電公社により150MHz帯の多周波信号方式で開始された。開始当初の契約は4,751加入で、1969年3月末では11,708件の加入申し込みがあった。1971年3月末では、申し込み数39,090件、契約数13,672加入。申し込みに契約が追いつかなかった、当時のポケベル人気のほどが伺える。

なんと日本では40年も前からサービスされていたのです。しかも、年々伸びる加入者数はその人気の程を如実に表しています。用がある事を持ち主に伝えるだけでも、当時としては画期的なアイテムだったんでしょうね。

2007年4月1日現在、無線呼び出しサービスを提供しているのはYOZAN及びその傘下の沖縄テレメッセージの2社だけである。

しかし、PHSや携帯電話のような音声通話が主流になった今、急速に萎んだ市場では2社しか残っていません。これらがサービス終了するのも時間の問題かもしれないです。

「ベル友」ブームを巻き起こした「ポケットベル」の歴史(NTTドコモレポート No.55)

今年3月にサービス終了したdocomoが40年の総括をレポートしていますので、興味があれば読んでみることをお薦めします。

これで、「ポケベル文化は絶滅したのか」と言うと、そうでもありません。今も脈々と受け継がれています。「ポケベル打ち」をご存知でしょうか?

ポケベル打ち

ポケベル打ち(ぽけべるうち)は携帯電話端末への文字入力方法の一種である。「ベル打ち」など俗称も多いが、正式なマニュアルなどでは「2タッチ入力」や「ポケベル入力」と記されることが多い。

多くの文字数を、通常のかな入力に比べ少ないキー操作で入力できる特徴がある。

かな・英文字表示可能なポケットベルへ電話機からメッセージを送る際、かな・英文字1文字を送信するため2つの数字の組み合わせで打ち込む方式が国内で多く採用されていた。この文字入力方法をそのまま携帯電話端末で行えるようにしたのが「ポケベル入力」「2キー入力」「2タッチ入力」と表記されるモードであり、このモードで文字入力することを「ポケベル打ち」と言う。

携帯電話端末の通常のかな入力方法では、1文字を入力するのに1~5回のキー操作が必要であるのに比べ、必ず2回のキー操作で入力できることが特徴である。

子音(あかさたなはまやらわ)を選択後、母音(あいうえお)を12345のうちから選択し入力する。

例えば「お」と入力する際、かな入力では「11111」と押して「あ、い、う、え、お」を辿る必要があるが、ポケベル打ちの場合「"あ"キー(1)を5回押す」、もしくは「"あ"行(1)の5番目」という意味の「15」と入力する。

この定量入力方式は、どの携帯電話でも選択可能だと思います。初期設定はされていないので、気づかないかもしれないですけどね。私は通常入力に慣れてしまったのですが、かつてのポケベルユーザは切り替えてみてはどうでしょう?

携帯電話のカメラ、光と影

殆どの人々が所持しているカメラ付き携帯電話。その発明者がハイテク業界の雄フィリップ・カーンであることは「BorlandからCodeGearへ」に書いた通り。期を同じくして、彼はメディアの取材に答えていました。

カメラ付き携帯の発明者が語る、写真共有時代の文化的影響(ITmedia)

「思い出をとらえてそれを共有する手段が常に存在する。レストランに行けば、誕生日でみんながおもむろにカメラ付き携帯を取り出す。驚くべきことだ」(同氏)

1997年の発明から10年で、ここまで劇的に変化するとは、本人も思っても見なかった事でしょう。家族の写真を送りたい一心で閃いたアイディアが、世界中の人々に受け入れられたことは喜ばしいです。

しかし、その性急な変化に怖れも感じているようです。確かに、イジメや性犯罪に使われたり、ハッピー・スラッピングと言われる暴行行為にも使われてしまいました。便利ということが安易な犯罪を誘発している節も感じられずにはいられません。

訴訟のきっかけとなることもある。カリフォルニア大学ロサンゼルス校では警察官がスタンガンを使って学生を逮捕する様子が携帯カメラで撮影され、後にこの学生が、武器の過剰利用で警察を提訴した。また、変化を促す媒体ともなった。マレーシアでは、女性受刑者が裸でのスクワットを強要されていたことが、携帯カメラで撮影された映像により発覚、警察の行為に対する政府の調査が入った。

別次元では、親は(財布に入れた写真ではなく)携帯電話のスライドショーで子供の写真を見せびらかし、若者は自分の人生の通過点を携帯カメラで記録し、その場で写真を共有している。

逆に、いつでもどこでも便利に撮れるため、犯罪の証拠にもなり、また、生活に潤いを与える事も出来ます。使い方次第で良い事も悪い事も出来てしまう。それ故に使用者のモラルが問われます。
私の携帯も、低価格コンパクトカメラ並の撮影能力を有しています。観光先でメインカメラのバッテリーが切れてしまい、予備カメラとしてその性能を発揮してくれました。貴重な思い出を綺麗な画質で残してくれた事に感謝しています。今後も良い事に使っていきたいですね。

auが屋内で繋がりやすい訳

携帯と共にキャリアも変えました。今回はauです。選んだ理由は去年一番勢いがあったから。Docomoは料金高くて殿様商売に感じる。ソフトバンクは初期の「仲間ハズレCM」で嫌悪感。ウィルコムは今更PHSはないだろうとノー眼中。殆ど、印象だけで決まりました。

ブランドの印象以外にも、auは電話が繋がり易いと言う漠然とした感覚があったのも要因です。前キャリアは屋内で繋がり難かったです。他のキャリアの人が同じ場所で携帯を使っているのを、何度羨ましく思ったことか。

そこで、auが屋内でなぜ繋がりやすいか(若しくはそう感じるかのか)調べてみました。

各社携帯比較(富山第一高校)

他社の3G方式と違い、主に800MHz帯を利用しているため、建物内でもつながりやすく、エリア拡大にも大きく貢献している。カバー率が低いものの2GHz帯も整備しており、端末側の対応も進めている。

auは一番基地局数が少ないようです。しかし、災害時やイベント等が原因で輻輳が起きなければ、回折しやすい800MHz帯は屋内で繋がりやすい。

逆にソフトバンクが繋がりにくい訳は、800MHz帯域を免許の関係上保有しておらず、サポート範囲の狭い2GHz帯をリピーターで補っているため。電波が減衰し、屋内では無電波スポットが出来やすいのかもしれません。

基地局数、回折率を天秤にかけると、今のところDocomo以外は五分五分でしょうか。

CDMA 1X WIN(Wikipedia)

CDMA 1X に比べCDMA 1X WIN はパケット通信料金は値下げされたが、通話料金は料金プランの無料通話対象額が減ったために実質値上げされている。

ちなみにauの料金プランは、パケット通信しない人はCDMA 1X、通話が少ない人は通信特化のCDMA 1X WINを選択するといいです。

リチウムイオン電池のメモリー効果

先日、4年も酷使した携帯を機種変更しました。さすがに、ここまで使い込むとバッテリーが弱ってしまい、10分程度画面操作するだけで電池切れ。使い物になりませんでした。

さて、いい機会なので、携帯で使われているリチウムイオン蓄電池について調べてみましょう。

当初、このヘタリの原因は蓄電池特有のメモリー効果かと思っていました。それが調べてみるとどうも違うようです。

メモリー効果(Wikipedia)

メモリー効果とは、蓄電池を使い切る前に、再充電をこまめに行うと起きる現象。残容量があるのに、その状態を空だと認識され、結果、蓄電量の少ない上げ底電池が完成する。しかし、これはニッカド電池かニッケル水素電池での話。携帯に使われているリチウムイオン電池では起きる事は無いそうです。

では、なぜ私の携帯はへたっていたのでしょう?

第110回:バッテリ技術、その噂と真実(その2) (本田雅一の週間MOBILE通信 - PC Watch)

リチウムイオン電池のサイクル性能は約500回と言われるが、それならば2年以上使えるはず。メモリ効果のないリチウムイオン電池はなぜへたるのだろう?

リチウムイオン電池のリサイクル性能は500回だそうです。4年も使用した時点で、優に寿命を超えてますね。何年も使えるかと思ったら意外と短命です。

へたりの主な原因は、負極材料として使われている炭素の分子構造が徐々に変化することで、炭素内に収められるリチウムイオンの量が減ってくるためだそうだが、その変化に熱が加わることで加速される。

そして、その他のへたりの主な原因は、なんと熱!!最近の高性能化した携帯はすぐ熱くなってしまうので、バッテリーのためにも気をつけたほうがよさそうです。特にこれからの夏場、涼しいところに置きましょう。

過充電、過放電を防ぐため、必ず電池パックに充放電を管理するマイクロコンピュータを載せ、電池の状態を管理している。

また、リチウムイオン電池には容量管理用マイコンが組み込まれているそうです。もし、メモリー効果のような現象に出くわしたら、数回充放電を繰り返せば、マイコン機能が回復し電池容量が復活する事もあるらしい。ちなみに、原理は違いますがニッケル水素電池も復活方法は同じです。

そんなわけで、携帯は熱を与えないように注意しながら、大切に使っていきたいですね。2年を越えたら電池交換か機種変更も念頭に入れておくのがベスト。

その他の参考リンク:携帯電話、「使い切ってから充電」は本当?(Excite Bit)