リチウムイオン電池のメモリー効果

先日、4年も酷使した携帯を機種変更しました。さすがに、ここまで使い込むとバッテリーが弱ってしまい、10分程度画面操作するだけで電池切れ。使い物になりませんでした。

さて、いい機会なので、携帯で使われているリチウムイオン蓄電池について調べてみましょう。

当初、このヘタリの原因は蓄電池特有のメモリー効果かと思っていました。それが調べてみるとどうも違うようです。

メモリー効果(Wikipedia)

メモリー効果とは、蓄電池を使い切る前に、再充電をこまめに行うと起きる現象。残容量があるのに、その状態を空だと認識され、結果、蓄電量の少ない上げ底電池が完成する。しかし、これはニッカド電池かニッケル水素電池での話。携帯に使われているリチウムイオン電池では起きる事は無いそうです。

では、なぜ私の携帯はへたっていたのでしょう?

第110回:バッテリ技術、その噂と真実(その2) (本田雅一の週間MOBILE通信 - PC Watch)

リチウムイオン電池のサイクル性能は約500回と言われるが、それならば2年以上使えるはず。メモリ効果のないリチウムイオン電池はなぜへたるのだろう?

リチウムイオン電池のリサイクル性能は500回だそうです。4年も使用した時点で、優に寿命を超えてますね。何年も使えるかと思ったら意外と短命です。

へたりの主な原因は、負極材料として使われている炭素の分子構造が徐々に変化することで、炭素内に収められるリチウムイオンの量が減ってくるためだそうだが、その変化に熱が加わることで加速される。

そして、その他のへたりの主な原因は、なんと熱!!最近の高性能化した携帯はすぐ熱くなってしまうので、バッテリーのためにも気をつけたほうがよさそうです。特にこれからの夏場、涼しいところに置きましょう。

過充電、過放電を防ぐため、必ず電池パックに充放電を管理するマイクロコンピュータを載せ、電池の状態を管理している。

また、リチウムイオン電池には容量管理用マイコンが組み込まれているそうです。もし、メモリー効果のような現象に出くわしたら、数回充放電を繰り返せば、マイコン機能が回復し電池容量が復活する事もあるらしい。ちなみに、原理は違いますがニッケル水素電池も復活方法は同じです。

そんなわけで、携帯は熱を与えないように注意しながら、大切に使っていきたいですね。2年を越えたら電池交換か機種変更も念頭に入れておくのがベスト。

その他の参考リンク:携帯電話、「使い切ってから充電」は本当?(Excite Bit)

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